もしぼくが大学の教授になったら、こんなふうにマーケティングを教えると思うんだ

将来やりたいことがない高校生・大学生のための、とりあえずビジネス思考基礎講座

地元を出ることのススメ|高校生・大学生のためのビジネス思考基礎講座【キャリア編】

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今日の授業は番外編。みなさんの将来について考える機会になれば幸いです。特に、地方で生まれ育った方に考えてもらいたいことです。

今日の授業で学ぶこと

大学進学や就職、転職で、あなたが「地元を出てみよう!」と思えること。 

秀才高校生との出会い

 以前、仕事で地方の高校生を取材させていただくことがありました。超進学校の高校生の女の子で、その子は学年で10位以内に入るような優等生でした。その進学校で10位以内に入るってことは、東大・京大を十分目指せるレベル。その子は、とても努力家で、塾にも通わず自分で勉強してその成績をキープしていました。「こんな素晴らしい若者がいるもんだなあ」と感心していました。

 ふと、その子に将来の夢を聞いてみると、「街の薬剤師さん」になりたいとのこと。もちろん、それ自体は素晴らしいことですし、薬剤師さんになるには国家資格が必要で、とっても難しいことです。そしてわかりやすく人の役に立てる価値ある素晴らしい仕事だと思います。一方で、ぼくは正直「もったいないな~」と思ってしまいました。

 今見えているのは狭い世界かもしれない

 エリートになることや偉くなることが人生のすべてではないですし、地元に残ることで満たされる人生もあるはずです。でもぼくが「もったいない」と思ったのは、今の時点で手の届く範囲の、わかる範囲の目標を決めてしまっていること。その子ほどの能力があれば、今からなら何にだってなれるのに。

 ぼく自身も、岡山という地方で生まれ育った生粋の田舎者です。地元のことは好きですし、地元で生活していこうと思ったこともあります。実際に、大学生になるまでは、地元で学校の先生になりたいと思っていました。正直に言うと、25歳に海外にも行ったことがありませんでした。

 でも縁あって神戸の大学へ進み、就職で東京に来ました。そして、働きながら英語を学び、オンラインだけどオーストラリアの大学院で学んでいます。仕事でも英語を使っているし、海外旅行も大好きになりました。

 元々は田舎者で、世界も狭かったけれども、いろんな本に出会い、いろんな人の話を聞いて、外の世界に目が向き、新しいことを知ること、始めることにワクワクするようになってきました。

 人はいつ死ぬかわかりません。明日死ぬかもしれません。でも、うまくいけばこのあと何10年も続きます。その長い人生を、狭い世界だけに目を向けて生きるなんて、なんかつまらなそうじゃないですか?広い世界を見て生きたほうが、なんだかワクワクしませんか?これはもう理屈ではなく感覚の話です。だからこそ、特に「私は地元が好きだ!」という中高生・大学生に伝えたいんです。

広い世界を見てみよう、と。

外に出ないと中のことはわからない

いくら地元が好きだとしても、地元以外に住んだことがない人に、地元の本当の良さはわからないはずです。恥ずかしい話ですが、ぼくは岡山弁だと自覚なしに使っていた言葉がたくさんありました。大学生になって神戸に住んで、初めて自分が話しているのが岡山弁と気づいた言葉がたくさんあります。方言ですら、地元を出ないとわからないこともあるんです。

 地元で生きることは、それはそれで素晴らしいこと。でも、それは外の世界を見てからでも間に合います。

 人が死ぬ間際に後悔するのは「もっと冒険しとけばよかった」ということなんだそうです。ほんとに地元が好きなら、なおさら一度地元を出てみるといいと思います。もう地元を出ている人は、海外に目を向けてみてはどうでしょうか。合わなかったら戻ればいいだけなんですから。

 人生の半径が違うゴールドカラー

最後に、一つの概念をご紹介します。経営学者のロバート・E・ケリーは、「ゴールドカラー」(1985)の中で、「ゴールドカラー層」という概念を提唱しました。これは、社会派ブロガーちきりんさんの「ゆるく考えよう」(2011)で紹介されています。

 「ブルーカラー層」「ホワイトカラー層」という概念を聞いたことがあるでしょうか。「ブルーカラー層」は、つまりは工場などで働く主には肉体労働者のことを指します。「ホワイトカラー層」は、いわゆる事務仕事を行うオフィスワーカーです。みなさんが、「サラリーマン」といって想像するのはこのホワイトカラー層だと思います。このブルーカラー層とホワイトカラー層の枠を超える概念として提唱されたのが、「ゴールドカラー層」なのです。 

~引用~「ゆるく考えよう」ちきりん

たとえばブルーカラーは、生まれた町で高校をでて隣町の工場に勤め、近くのバーで配偶者と出会い、子供は地域の学校で育ちます。人生は半径50キロほどのエリアで完結するのです。

一方、ホワイトカラーは、金沢で生まれ育って東京の大学に行き、仕事では大阪に配属になるといった具合で、半径数百キロを移動します。

さらにゴールドカラーは数千キロを移動します。先日、雑誌で見た米国の投資銀行のチーフエコノミストの方は、中国の田舎生まれ、清華大学(中国の理系トップ大学)の工学部で博士号を取得、その後ハーバード大学で経済学の博士号を取得して国際機関で働き、今は米系の投資銀行で働く傍ら、中国政府のアドバイザーも務めているとのことでした。(中略)人生の舞台の半径が1桁違う。これがゴールドカラー層の特徴なのです。

(中略)もうひとつ、彼らは「誰にも使われない人」です。ゴールドカラーの人は、形式的には会社に雇われていても、自分で主体的に仕事を選び頻繁に転職します。ときには自分で会社をつくりもします。日々の仕事も自ら判断しながら進め、成果のみで評価されます。自分の上司は自分である、という人。これがゴールドカラーのふたつめの特徴です。

いかがでしょうか。広い世界を見てみたい!という気持ちが湧いてきませんか?

 まとめ

批判もあるかもしれないですが、敢えて言いたいと思います。とりあえず地元は出よう。

というような、若者を煽るためのブログです。どうぞよろしくお願いします。