もしぼくが大学の教授になったら、こんなふうにマーケティングを教えると思うんだ

将来やりたいことがない高校生・大学生のための、とりあえずビジネス思考基礎講座

学祭の屋台で丸もうけ|高校生・大学生向けビジネス思考基礎講座【4P編】

今回の授業では、マーケティングミックスの4Pという考え方を使って、学祭の屋台で丸儲けする方法について考えてみたいと思います。

今日の授業で学ぶこと

・マーケティングミックスの4Pの使い方

・あなたが学祭の屋台で丸もうけする方法 

CASE(事例)

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あなたは、所属しているテニスサークルのメンバーで、大学の学祭で屋台を出店することにしました。話し合いの結果、「焼きそば屋」が良いのではないかというところまで決まりました。

 

出店場所の候補は3つあります。

・大学の正門近く:多くの人が通るので、人気の場所

・グラウンドA:文学部の校舎や、吹奏楽部の部室に近いグラウンド

・グラウンドB:体育会ラグビー部や野球部の部室に近いグラウンド

 

さらに、他にも焼きそば屋を出店するサークルがあるようです。

・ダンスサークルY:女性に喜ばれる野菜たくさんで低カロリー麺を使ったヘルシー焼きそばのお店。1400円くらい。

・軽音サークルX:焼きそばだけではなく、他のおつまみやお酒など品ぞろえが多いお店。1皿500円くらい。

この状況に置かれた今、あなたはどんな焼きそば屋さんを出店しますか? 

Theory(セオリー)

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今日は、マーケティングミックスの「4P」を使ってみます。4Pは、企業がマーケティング戦略の全体の妥当性や一貫性をチェックするために使われる、基本的なフレームワークのひとつです。

Product(製品)=どんな焼きそばを提供する?

Price(価格)=いくらで販売する?

Place(場所・流通)=どこに出店する?

Promotion(販促)=どうやって販促する?

という4つの観点でビジネスを考えるのが4Pです。学祭への出店も、お客さんからお金をいただく以上は立派なビジネス。この4Pを使って、丸儲けできる屋台を考えましょう!

ANALYSIS(分析)

どのような焼きそば屋さんにするかを考えるために、どこから考えるのが良いでしょうか。

まず、どんなお客さんに来てもらいたいか、から考えましょう。マーケティングでは、これを「ターゲットを設定する」といいます。かつ、他のサークルを意識して考えてみましょう。この場合だと、軽音サークルXと、ダンスサークルYです。ビジネスの世界では、このようなライバルとなる会社のことを「競合」と表現します。

ヘルシーなメニューを提供しようとしているダンスサークルYの対象としているお客さんはとてもわかりやすく、若い女性がメインになりそうです。なぜなら、健康や体型に気を使うのは一般的に男性よりも女性のほうが多いからです。

軽音サークルXのお店は、焼きそばに加え、おつまみやお酒を提供しているので、お酒好きの男性、社会人などのお客さんに人気が出そうですね。あなたのテニスサークルの提供するお店は、上記のお客さんとは少し違うお客さんを対象にしたほうが、かぶりがなくたくさんのお客さんに来てもらえそうです。

ちなみに、軽音サークルのお店のほうが、価格が高いのはなぜでしょうか。それは、品数が多いからだと想像できます。メニューの品数が多いと、それだけ、「いろいろな種類の材料を少しずつ買う」必要があります。それよりも、「同じ種類のものをたくさん買う」ほうが安く買えますよね。たとえば、小さい容器のお醤油よりも、大きな容器のお醤油のほうが、1mmlあたりの値段は安いはずです。(ピンとこないあなたはスーパーに行って確認してみよう!)

SOLUTION(解法例)

では、4Pを使って実際にアイデアをまとめていきます。いろいろな方向性が考えられると思いますが、今回は例えば、「たくさん食べたい腹ペコ体育会系学生」をターゲットとすることを想定して考えてみましょう。

Product(製品)=どんな焼きそばを提供する?

腹ペコ体育会系大学生を対象にするなら、とにかく、安くてボリューム満点のメニューを提供してあげたいですね。特に男子学生は、鶏肉などの高タンパクの素材が入った焼きそばなどは喜ばれそうです。「大盛りマッスル焼きそば」と名付けましょう(適当です)。これであれば、同じ焼きそばといえどもダンスサークルYとは180度違う商品なので、お客さんがかぶらなそうです。

Price(価格)=いくらで販売する?

ボリュームがあってもその分高い価格であれば、あなたの屋台で買う必要はありません。他のお店でたくさん買えば良いからです。安い価格設定をするには、できるだけ安い材料を探すことはもちろんですが、品数を少なくする必要があります。前述したように、品数が多くなればなるほど、価格を高く設定しなければならないからです。今回は「大盛りマッスル焼きそば」だけに絞って提供することで、価格を他のどこよりも安い300円に設定します。

Place(場所・流通)=どこに出店する?

ターゲットとなるお客さんが決まっているので、それに合わせて場所を考えましょう。今回のお客さんは体育会系の部活に入っている人が多いことが想定されます。なので、ラグビー部や野球部の部室に近い「グラウンドB」を選びましょう。大学の正門近くの会場のほうは人が多く場所としては良さそうですが、その分希望者も多いはずで、落選してしまう可能性もあります。ここは確実にグラウンドBで申請してみましょう。

Promotion(販促)=どうやって販促する?

ターゲットも商品も価格も場所も決まりました。プロモーションは、そのターゲット(お客さん)に届きやすいプランを考えましょう。場所が決まっているので、体育会系の部室の近くに宣伝のために事前にポスターを貼るなどは有効そうです。あとは、体育会系の部活に入っている友達がいれば、直接声をかけてみたり、SNSで告知をしてイイね!をもらうのも良い手かもしれません。

いかがですか?今回の「大盛りマッスル焼きそば」だけが必ずしも正解ではもちろんありませんので、あなたならどんな屋台にするか、考えてみてください。そしてそのアイデアを、4Pを使って組み立ててみてください。

まとめ

今日は、マーケティングミックスの4Pを学祭の屋台にあてはめて考えてもらいました。では、本日の授業をおわりまーす。