もしぼくが大学の教授になったら、こんなふうにマーケティングを教えると思うんだ

将来やりたいことがない高校生・大学生のための、とりあえずビジネス思考基礎講座

部活でレギュラーを勝ちとる確率を高める方法|高校生・大学生向けビジネス思考基礎講座【3C分析編】

今日の授業では、部活でレギュラーを獲得する確率を高める方法を「C分析」という手法をつかって学んでいきましょう。3C分析は、企業が、自分たちがおかれている現状を把握するための、マーケティングの最も基本的なフレームワークです。

今日の授業で学ぶこと

・部活でレギュラーを勝ち取る確率を高める考え方

・3C分析の使い方

CASE(事例)

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あなたは、吹奏楽部の女子大2年生。楽器はフルートです。高校生までピアノを習っていたので、音楽自体は得意ですが、大学生になって初めて吹奏楽部に入ったので、フルートの経験はまだ1年ちょっとです。

演奏会ではもちろんメンバーの一員としてステージに立っています。経験の長い先輩や同級生から教えてもらいながら、部活動自体は楽しめています。

しかし、年数回出場している吹奏楽コンクールは、出場人数が決まっていて、全員がステージに立てるわけではありません。あなたはまだコンクールのメンバー(=レギュラー)に選ばれたことはありません。

今も十分楽しめているのですが、せっかくならもっと上手くなってレギュラー入りしたいと思っています。あなたならどんな方法でレギュラー入りを目指しますか?

Theory(セオリー)

今日は、「C分析」を使ってみます。3C分析は、企業がマーケティングが事業戦略を立案する際に、使われる最もベーシックなフレームワークのひとつです。

Company(自社)

Competitor(競合)

Customer(市場・顧客)

という3つの観点に分けて考えましょう、というものです。

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ANALYSIS(分析)

では、あなたがおかれている現状をさっそく3C分析してみましょう!ここでは

Company(自社=自分

Competitor(競合=ライバル

Customer(市場・顧客=部員・先生

と言い換えて考えてみます。すると以下のことが見えてきました。

Company(自社=自分)

・高校生の時はピアノを習っていたので音楽の基礎知識は十分ある

・現在はフルートの練習を頑張っているし上達もしている

・フルートは憧れだったが、コンクールに出られるのであれば他の楽器でも構わない

Competitor(競合=ライバル)

・フルートの同級生は、高校生の頃からフルートを担当している部員たち

・フルートの先輩たちも皆、上手く、練習熱心

木琴を担当していた先輩が、転校してしまうことがわかった 

Customer(市場・顧客=部員・先生)

・先生はあなたがピアノを習っていたことは知っている

・先生や他の部員は、木琴を担当してくれる部員を探している

・先生や他の部員はあなたの頑張りを認めている

どうでしょうか。あなたならこの分析を元にどんな戦略を立てるでしょうか?

SOLUTION(解法例)

結論へ誘導的な分析になってしまったかもしれませんが、あなたはピアノの知識があり、今のままではコンクールに出るのは厳しいという状況であれば、木琴の担当に手を挙げるのは良い選択肢でしょう。(ピアノと木琴は同じ鍵盤楽器)

「コンクールに出たい」という自分(自社)のニーズと、「木琴の担当者が欲しい」という先生・部員(市場)のニーズがマッチした良い解決策だと思います。また、ライバルである同じパートの部員(競合)は持っていない強み(ピアノの経験)を活かしていることもポイントですね。

ただし、もしあなたのニーズが「"フルートで"コンクールに出場したい」というものであれば、フルートで上手くなる戦略を立てる必要が出てきますね。

USPとは

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Company(自社)とCustomer(市場・顧客)が重なる部分のことを、マーケティングの世界ではUSP(Unique Selling Proposition)と言うことがあります。つまり、「独自の売り提案」という意味です。お客さんに求められて、競合は持っていない自社の強み、ということですね。

これは、今回のようにビジネスの世界以外でも非常に役立つ考え方で、例えば就活や転職活動でも同じです。就活の場合は、Costomer(顧客)は、選考を受ける企業だと考えることができます。自分の強みや得意なこと(自社)で、企業が求めること(顧客)で、かつ他の就活生(競合)が持っていないこと、を面接でアピールすることで、より企業には自分という人材を魅力に思ってもらえると考えられます。

まとめ

今日は、3C分析を部活動にあてはめて考えてもらいました。こういったことを考えると、マーケティング的な思考は日常生活においても役立つものだと思うんですよね。では、本日の授業をおわりまーす。